
いつも買取や片付け、整理の現場などでお互いに声を掛け合っている片付け屋さんがいます。
その方から突然電話がありました。
「社長、今いる?」
「いるよ」
「じゃあ今から行くよ」
しばらくすると、「ちょっとこんなものがあったんだよ」と持ってきてくれたのが写真の資料です。
片付けに入った廃屋から出てきたそうで、見つけた瞬間に「これは社長が喜ぶだろう」と思って、捨てずに持ってきてくれたとのこと。
……よく分かっていらっしゃる(笑)。
出てきたのは、オウム真理教に関係する当時の冊子や会報、紙ものなど。
もちろん、オウム真理教が起こした一連の犯罪については、決して肯定されるものではありませんし、厳しく断罪されるべきものです。
ただ、それと当時の資料を後世に残すことは別の話だと僕は思っています。
こういうものは、知らない人が見れば「古いチラシ」「よく分からない冊子」として、そのまま捨てられてしまう可能性が高いものです。
でも、何十年か経ったとき、その時代に実際に何が配られ、どんな言葉が使われ、どんな形で世の中に出回っていたのかを知るためには、こうした一次資料が必要になります。
そして、こういうものを拾い上げるのは、やっぱり古本屋の仕事のひとつなんじゃないかと思います。
ISBNが付いた本だけではありません。
古い冊子、チラシ、パンフレット、会報、新聞、紙もの、エフェメラ――。
一般的な新古書店ではなかなか扱われない、値段が付くのかどうかさえ一見して分からないものでも、僕たちのように幅広く買取をしている古本屋だからこそ、資料としての意味を見つけて次へ残せることがあります。
今回も、片付け屋さんが「これは捨てちゃいけない気がする」「あの古本屋なら分かるだろう」と思って持ってきてくれたことで、廃棄されずに済みました。
何でも残せばいいということではありません。
でも、残す価値があるものを、分かる人のところへつなぐ。
こういう仕事も古本屋なんだと思います。
片付けや遺品整理などで、古い本はもちろん、昔のチラシ、パンフレット、会報、紙ものなど、「こんなもの買い取れるの?」というものが出てきましたら、捨てる前に一度ご相談ください。
茨城買取ドットコム
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