出張買取依頼のお電話いただいたときに「立ち合いは家族がしますので」とおっしゃられ、持ち主ご本人は急な転勤か何かで、部屋に残していく物は適当に処分しておいてと引っ越しされたパターンなのかな? と、勝手に想定しながらお伺い。

Webデザイン関連の書籍、ピカピカの写真集、雑誌、クリアファイルも折れひとつない、どれも状態が良い品々。

こんなきれいに保管している物を売っちゃうんだ―、って思いながら本を束ねて紐掛けして、3時間かけて縛りに縛って。

お支払いが済んだところで「実は遺品なんです」とおっしゃられ、あぁ今回もそのケースだったか、と…。
この品々の持ち主は、おそらく僕と同世代のアラフィフ、ひょっとしたら、もう少し下の世代かもしれない。
きれいに整っている書籍を見て《このかた、まだ途中だったんだろうな》と胸が苦しくなりました。
当店は、そんな途中で止まってしまった物を次に繋げる仕事であると思っていますので、買い取った本は一冊一冊大事に、きちんと次の方へ見送りたいと思っています。

それにしても、ほんと、ここんとこ遺品買取の案件が多くなってきたように感じます。
これは自戒の念を込めて書きますが、まず第一に自己の体調管理に気を配りましょう。
そして元気なうちに「これは残して、これは売る」くらいの仕分けを。
好きな物を集めて、好きなものに囲まれて暮らすのは、理想的でとても素敵な生活ですが、故人の思いが詰まった大量の遺品整理はご家族はさぞお辛いだろうし、僕ら買い取り業者も切なくなるし。
趣味のものを断捨離しようかな、と思ったら当店『はりはりや』に!
出張買取の他、宅配買取もしております。





