市場で出品される文庫本の山。
岩波文庫、ちくま学芸文庫、講談社学術文庫、講談社文芸文庫とかの文庫本は、業者間で壮絶な戦いが繰り広げられる一級商品なんですが、『文庫本小説』は(古本屋さんの中では)ぶっちゃけ「ひと山いくら」くらいの感覚で取引されてます。
でもね、そんな山の中に、うっかり(笑)良いものが、紛れてることがあるんです。

今回は、アドベンチャーゲームブック。
読者が「冒険者」になって、本に書かれてる選択肢を選びながらページを読み進めて行くってやつ。
ココにも何度か書いてるので既にご存じかもしれませんが、僕が中学、高校生くらいの時に大流行したんですよ。
今はゲームブックなんて使わなくても、ゲームはスマホでいくらでも楽しめるので絶滅した本と言ってもいいんですが、実は現在こいつはなかなかの人気なんです。
もちろん、出品しているのはプロの同業さんなので、「うちは取り扱わないジャンルだから(専門外のジャンルだから)」ってことで、わかってて敢えて山に入れていることもある。
お互い棲み分けしてるからこそ、市場が成立するんですよね。
そんなわけで、『ゲームブックなんて古いもの売れないでしょ?』なんて思わずに、貴方の本棚は、もしかしたら宝の山かもしれません。
しつこいようですが本を売るときは、整理する前に古本屋を、当店にお声がけくださいね!