どもどもホリマコです。
「緊縛の文化史」という本が入荷しました。
以前、「やましい気持ちでみているのではなく文化としてみているのだ」
みたいな言い訳をしたころがありますがこれはまさに「文化史」。
エロ系にありがちなちょっと茶化したり、風刺だったりってのはない。
神道との関わりや拷問の歴史からはじまって緊縛師、ポルノスター、絵師を淡々と紹介してる。
あと驚くのがこの著者が匿名のアメリカ人ってこと。
日本文化に造詣が深い外国人の方がいらっしゃいますが海外のほうが発展していると思ってたSMって文化を
アメリカの方が絶賛し、文化史として学問にまで昇華させているのがおもしろいなぁって。
読んでみるとSMはアメリカではまだまだ「際どい(エッジ)プレイ」とされているそうで。
あちらのほうがそういうのに寛容なのかと思ったらやはり宗教的なものも大きく作用されてるみたいですね。
著者が「マスターK」とペンネームなのも「これがばれたら社会的な地位を失うから」だそう。
「俺はドM」「あたしはドM」なんて日常会話で飛び交う日本てのはおもしろいもんだなと思います。
最初はまぁ下心から読み進めるんですが読んでいくうちにどんどん真顔になって
「緊縛の世界は深いなぁ」なんて浅い感想が漏れました。
Amazonではプレミア価格になってますね。ちょっとの間僕の「やましい気持ちではなく文化としてみているのだ」コーナーに置いておこうと思います。
アダルト、成人ジャンル買取させていただきます。大切なコレクションはまさに「その方の文化史」です。大切に次の方にお渡しいたします。
SM、ボンデージ、緊縛、ロマンポルノ、奇譚クラブ、浮世絵、春画、伊藤晴雨、カストリ雑誌 団鬼六、谷ナオミ、辻村隆、美濃村晃、椋陽児、濡木痴夢男、明智伝鬼、杉浦則夫、雪村春樹、早乙女宏美