
先日、栃木県のプラッツおおひらで開催されていた、栃木古書組合の皆さんによる即売会にお邪魔してきました。
会場はゆったりとした空間で、本棚の間隔にも余裕があり、のんびりと本を眺めることができます。
ものすごい人数のお客さんが一気に押し寄せるという催事ではありませんが、回数を重ねて開催されているだけあって、しっかりと常連のお客さんがついている印象でした。
こういう地域に根付いた古本の即売会というのもいいものですね。
本を探して、気になるものがあれば手に取って、また次の棚へ。
僕自身もゆっくり会場を見ることができ、非常に楽しい時間でした。
「古本屋開業講座」も同時開催
そして今回お邪魔したもう一つの目的が、同時開催されていた**「古本屋開業講座」**です。
私が所属している茨城古書組合でも、今後こうした古本屋開業講座を開催したいと考えています。
そこで今回は、その勉強も兼ねて見学させていただきました。

講座では座談会や模擬入札会などが行われていました。
特に面白かったのが座談会です。
堅苦しい講義というより、古本屋さん同士の雑談に近いような話の中から、それぞれのお店の考え方や、商売に対する思い、経営方針などが見えてきます。
古本屋と一口に言っても、扱う商品も違えば、仕入れ方も売り方も違います。
実際に商売をしている人の話だからこそ分かることも多く、参加された方も熱心に耳を傾けていました。
模擬入札会も、普段なかなか見る機会のない古書市場の世界を体験してもらうという意味で、とても面白い取り組みだと思います。
「古本屋になりたい」という人は意外といる
最近は各地の古書組合で、こうした「古本屋開業講座」が開催されるようになってきました。
これまで古書業界というのは、外から見ると少し閉鎖的な世界に見えていた部分もあったと思います。
ところが実際にこうした取り組みをしてみると、
「古本屋をやってみたい」
「古本屋になるにはどうしたらいいんだろう」
と思っている方は、意外といらっしゃいます。
潜在的な「古本屋になりたい」という需要は、かなりあるんじゃないかと感じています。
その一方で、そもそも**「古書組合」という組織があること自体、一般にはあまり知られていません。**
古本屋を始めたいという方と話をしていても、
「そんな組合があるんですか?」
という反応をされることがあります。
僕ら古本屋にとっては当たり前の存在なので、逆にそこに気づかなかったりするんですよね。
古本屋には「古書組合」という世界があります
古書組合では、古本屋同士が本を売買する市場が開かれたり、同業者同士で情報交換をしたり、即売会を開催したりしています。
これから古本屋を始めようという人にとっても、同業者とのつながりを作ったり、この商売について知ったりする入口の一つになります。
だからこそ、開業講座を単に「古本屋の始め方を教えるイベント」にするだけではなく、
「古本屋には古書組合というものがあるんですよ」
ということを知ってもらう機会にもしていきたいと思っています。
今回、栃木の皆さんの取り組みを実際に見せていただいて、とても勉強になりました。
茨城古書組合でも、茨城らしい形でこうした取り組みができればと思っています。
古本屋という仕事に興味を持っている方に、業界のことをもう少しオープンに知ってもらう。
そして、そこから新しい古本屋さんが一軒でも二軒でも生まれてくれたら、業界全体にとっても嬉しいことだと思います。
栃木古書組合の皆様、今回は勉強させていただきありがとうございました。
茨城でも、負けないようにやっていきたいと思います。





