古本屋の仕事の一部を “分解” してみた話

画像の、棚の最上段に乗っている本が商品として出せるもの、下にある本は、今回は見送るものです。

ネット通販で商品として出せるのは、だいたいこのくらいの割合で、仕入れた数の15パーセントいけばいいかな、くらいの感じです。

ネットの古本屋って儲かるんでしょう、と言われることもありますが、現実はこんなもんです(笑)

古本屋って、まず仕入れた本を1冊1冊調べるところから始まるんですが、これが地味に時間かかる。ほんとに。

この本の情報を調べる手間がちょっと軽くなると、かなり楽になるんです。

最近、ちょっとした仕組みを作ってみたのですが、これが思ったより効果をだしています。

でも、これが通用するのは、ある程度流通してきた本まで。

古典籍とか紙物などの価値を見るのは人間がやる仕事。

仕入れて商品にする、というのは簡単なようで案外工程も多いし、どうしても「慣れてる人じゃないと難しい」という部分が多いんです。

この仕事を始めて、独立して15年くらいになりますが、開業当初から、当店で取り扱う本の検品やクリーニングは、僕がサラリーマン時代からお付き合いがある就労支援施設の方にお願いしています。

最終的には、障害のある人も、そうでない人も、みんなが同じフィールドで一緒に仕事ができるようにしたい。

別に施設を作るとかそういう話じゃなくて、「入口から出口まで」を一つの流れとして、いろんな人が1つの事柄に関われる形にしたい、という感じです。

その中で今回作ったのは、これまでの「慣れてる人じゃないと難しい」作業を、慣れてない人も作業しやすくするためのもの。

小さくて少しずつだけど、こういう積み重ねで、関われる人の幅が広がっていけばいいなと思ってます。


今まで自分の人力でやらなければいけなかった作業を機械化できたり人に任せたりできるようになると、古典籍だったり刷り物だったり、サブカルでももう一歩奥のほうとか、余裕がなくて扱えることができなかった分野に、ようやく向き合える準備ができてきた感じです。

正直、深い領域のものを扱うのは効率的には微妙だし、下手したらあんまりお金にならないかもしれない…。

でも、玉石混交というか種々雑多な中から、めちゃくちゃ面白いものを見つけたときの『キター!』というのが、この仕事の最大の魅力。

だけど、仕事だから収入を得なきゃいけない(笑)

だからまずは、きちんと稼げる部分を作って整えたその上で、次に行きたいと思っています。

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